「だ…大丈夫だよ。」
ドモってしまう。
「とりあえず
ストロベリーティー飲んで
待ってて!!」
緊張してて
つい声が大きくなる。
でもね。
チョット気づいた事があった…。
アタシは照れると強がる。
今まで気づかなかったけど。
そこから強がりは生まれてたんだぁ。
隼人に気づかされた。
「ありがとう」
呟くアタシ。
「どういたしまして。」
隼人が言う。
でも
アタシのありがとうは
火傷したアタシを
心配してくれた事だけ
じゃなくて
強がる原因も気づかせてくれて
ありがとう
って
意味も
こもってたんだよ。
アタシは
化粧をして
髪を巻いた。
「磨美すっぴんでも
十分だよ。」
隼人がマジマジと
アタシを見つめて言った。
アタシは目をそらして
「ありがとう」
って
言った。
隼人は
「どういたしまして。」
って
ティーカップを
持ちながら
得意気に言った。
隼人の声は良い。
アタシ
これから
どうなってくんだろう。
友達のまま
このままでいたら
ずっと幸せなんだろう。
でも
恋人にもしもなれたら
きっと
隼人を失ってしまう。
それは
怖い事…。
暫くして
アタシ達は家を出た。
今日は
背伸びしてない格好。
素のアタシに
なってみたくなったから
