隼人だったんだから。


「…隼人!!
どうしたの?」


「今言ったじゃん!!
俺昨日トナリに引っ越してきたんだ。
昨日磨美を
送った後
ビックリしたんだよね…
トナリじゃん!!
って…
でも…言いそびれちゃって…」本当にビックリした。
まさか
隼人がトナリに引っ越して来るなんて…
「あっ!!そうだ…
これ…」

そう言うと
紙袋を渡してきた。
「もしかして
この紙袋って…」
「そうだよ。
マカロン!!
昨日磨美好きだって
言ってたから。」
笑顔の隼人。
「覚えてたんだ?
ありがとう。
凄い嬉しい。」
勿論アタシも笑顔で
言えた。



「今日休み?」
「そう…これから携帯買いに行くの。」
「携帯?」
「そう…昨日ね
携帯破壊しちゃって…」
「破壊したの?」
隼人はビックリして聞いた。
「そうなの。
失恋直後かな?(笑)
昨日隼人に教えたのは
会社の携帯なの。」
「でも…
失恋したからって
普通
携帯破壊する?」
笑いながら言う隼人。
「普通
破壊しないよね?」
アタシも
つられて笑った。


しばらくの間
2人で笑っていた。



「磨美元気?」
「なんで?」
「昨日の事が
あったから…」
「ありがとう。
でも
なんか平気なの…
ビックリするくらい」


「そうなんだぁ。
じゃあ
デートでも
行きませんか?」
隼人は照れながら言った。