「なんで泣いてるの?」
隼人が言う。
そして
「お腹痛いの?」
って聞く。



「お腹痛くないよ。」
笑ってしまった。


「でも磨美が泣きたいなら
泣いても良いんだよ?」
真面目な顔して
アタシにそう言って
アタシのトナリに座った。



隼人のトナリ
心が休まっていく。



「じゃあ
少しだけ泣いても良いの?」
「良いよ。」
隼人がそっと肩を抱いてくれた。
アタシは
その言葉にまた
泣いてしまった。


でもね。


さっき
泣いた時とは
明らかに違う。
涙で今までの事
洗い流す様に
声を出して泣いてた。




自分が変わってくのが
わかるよ。
ねぇ
隼人。



アタシ
こんなに素直だよ。



神さま…
さっき
アナタはいないって
言って
ごめんなさい。



きっと
隼人に出逢うため
アタシに試練を与えたんだね。




…本当に
ありがとう。…