頭に浮かんだのは、高1の冬。


私が先生のことを気にし始めた、あの日。


万華鏡を無邪気な顔をしながら回していた先生。


初めて先生と会話したんだよね。


私と先生しか知らない時間。


ふと、私は制服の右ポケットを探った。


私の小さな万華鏡、あの日から大事にしたくて自転車の鍵から外した。


今は、恋のお守りに結んでここに入っている。



あの日の大切な思い出。



先生は覚えてくれているかな…。