先生は、“嫌な思いさせた”って私に謝っていたけれど、


嫌どころか、とても嬉しいよ!


ボールが当たった時は痛かったし、恥ずかしかったけれど、


今思えば、素敵な偶然だったもん。


そのおかげで、先生と話すことが出来たんだから。



決勝の行方も先生の勇姿も最後まで見れないけど、



私にとって、ますます先生を好きになれた日になったよ!



向田先生が来るまで、私は保健室で1人、静まらない胸のドキドキに幸せを感じていた。