寒さもまだまだ厳しい2月。


いよいよ明日は、先生に想いを伝える日。


まだ時間はたくさんあるのに、もう心はドキドキし始めていた。


「あー、なんか愛菜のドキドキが私にも移っちゃったよー!」


和沙は胸の辺りをおさえた。


「ごめんね。でも、落ち着きたくても、心が慌ただしく動いているから…。」


「謝らなくたっていいよ。きっとみんな告白する前は、そういうものなんだよ!」



好きな人に想いを伝えるのって、すごく勇気がいる。


今だって、気を緩めたら腰が抜けちゃいそうな気がした。