先生に想いを伝えられないまま、新年を迎えた。


今年こそは、ちゃんと言いたいな。


でも、あのコンクールの日もあれだけドキドキしたのに、私は『好き』って言えるのかな。



「もう少しだよ!愛菜!」

和沙も千鶴も同じように励ましてくれていた。



「最後の気持ちが、どうしても言えないの…。」


心の中では、言いたいって思っていても、上手く言葉にならない。



先生に伝えたいのに…。