誰もいない教室。


「愛菜はここ座って!」


そう言われ、自分の席に座った。


和沙は、私の前の人の席に座った。


「和沙、一体どうしたの?」


和沙は私の顔をニヤニヤしながら見ている。


「愛菜、入江先生と何かあるでしょ?」


「べっ…別に何もないってば!」


私は手も首も左右に振った。


「隠さない隠さない!愛菜は本当に嘘つくのが下手だね。」


あーもうダメだな。


和沙には、先生を好きだってこと…ずっと内緒にしてきたけど…


もう言うしかないよね。