「透さま…キールさまが…」

胸に手を当てて肩を上下させている

 「……そう」
 「し篠原?どうした?」
 「あ、先生私早退します~」
 「えっ…」

私は教室を出ようと席を立つと

 「どうした?」

彼が私の手をつかむ