「あ、あの…どなたですか?」
 「私は透さまのお世話係のレイスです」

俺はもちろん、教室中がレイスさんに注目している

レイスさんは担任を押し退けて教壇に立った

 「透さまはイギリスの王族に連なる貴族のご息女です」