彼女は震えた声で麻衣さんを呼ぶ

麻衣さんは余程急いでいたのか息を切らせて、肩を上下させている

 「キールさまが…」

その「キール」と聞くと彼女は悟ったように、席を立つ

 「先生私早退します~」
 「えっ??あっ……」