「泰紀おはよ〜」 「はよっ」 いつも通り挨拶するあたしたち。 明日卒業式だなんて思いたくない。 それに、泰紀がどこの学校行くかも知らない…… あたしはおもいっきりため息をつく。 「何ため息ついてんだよ」 泰紀が顔を覗き込んでくる。 「泰紀はどこの高校いくの???」 「おれ?!」 声がひっくり返ってる泰紀。 明らかに何かおかしい…