それからのあたしはすごく幸せだった。


週に一回程度会うくらいだったけど、毎日連絡は取り合っていた。



「今日は何処行く??」



あたしと颯君は今デート中。



「ん〜颯斗君と一緒なら何処へでも♪」



あたしは颯斗君の手を握り返す。


急に笑顔が消える颯斗君。



ん??


あたし何か変なこと言ったかな??



「いつまで呼び捨てしてんの??」


「え??」


「颯斗でいいから…」


「颯斗…??」



照れた表情で首をかく颯斗。


それだけですごく愛おしく感じた。



「じゃあ…ちょっと付き合ってもらっていい??」


「うん」



ドキドキしながら、あたしは颯斗の行く場所についていく。


ついたところは、まるで宝石箱。


キラキラと色々なリングが瞬いていた。



「これって…ペアリング」



少し照れて頷く颯斗。