そのまま、あたしは抜け殻のようになってしまった。



人生なんていらない。


颯斗がいない人生なんて…。



そう考えるようになっていった。



外に出るとしたら、トイレの時だけ。


後は、一切外に出なかった。



家族や友達も気にかけてか、話しかけてくる人も、部屋に入ってくる人もいなかった。



「あたしって生きてる意味なんて、あるのかな…」



あたしは、自殺を何回もしようと思った。


でも、飛び降りる勇気も、首を吊る勇気も…あたしにはなかった。


弱い人間だったんだ。




月日は流れて、3年がたった。


あたしは今頃、大学生なハズ。


でも、1年の後半からずっと高校なんて行ってなかった。


勿論、桜にも全然会っていなかった。



そして、あたしは凄く痩せこけていた。


あの日から、10㎏は痩せた。



「颯斗…そっちは楽しい??」



毎日必ずすることは、颯斗に話しかけるだけ。


それ以外、何もする気が起きなかった。