そして、何も言わずに、消毒をして絆創膏を貼ってくれた。



「ありがと…」



あたしは、俯きながら言った。



何か…恥ずかしかったからかな…。



「じゃあ、戻ろうか??」


「うん」


「肩貸すよ??」


「じゃあ…お願いします」




あたしは、俊の肩に自分の手を回した。



あたしは、この時完全に俊に惹かれていた。