「あとは…」



薄く化粧をすると、鞄に財布と携帯を放り込む。



「これくらいかな〜」



あたしは、生の食パンを速攻で食べると、颯斗を待った。



「間に合った〜」



今は、8時半。


自分が最強だと思うあたし。



〜♪



着信音が鳴った。


颯斗からだ。



「もしもし」


『あ…もう着いたけど』


「分かった。今行くね♪」



あたしは、急いで玄関に行った。



「ふぁ〜…何あんたデート??」



アクビをしながら、出てくるお姉ちゃん。



「違うよ!!行ってくる」



あたしは、乱暴に靴を履くと、外に出た。



「…はよ」



颯斗が右手を挙げている。