〈実話〉いつの日か…

私は看護婦さんに促されながら、側にある戸を開けた。


『下着とズボンはカゴに入れて下さい。下着を取ったら診察台に乗って下さい。』


あの病院とは違い綺麗な小部屋に診察台。


いい思いはしないけど、私は診察台に乗った


『出血してますね。力を抜いてて下さい。』


『はい…』


『卵巣が腫れてますね』


『隣に戻っていいですよ。』


私はドキドキした。


なんで腫れてんの?


もしかして手術?


『片方の卵巣がね腫れてますね。けっこな大きさになってるんですよ。』


『何が原因ですか?』


『ホルモンのバランスが崩れてるんでしょう。まぁ疲れやストレスとか色々ありますね。』


『はい。』


ストレスかぁ…わかるかも


最近は仕事も忙しいし


『漢方の薬を出すんでさっき採取した細胞の検査結果もその時には出ますから。』


『わかりました。』


『大体はこれを飲んだら良くなりますから。じゃあ一週間後にまた来て下さい。』


『はい。ありがとうございました。』


私はガンの検査結果が気になった。


もしかしてガンじゃないよね?


出血の事で来たのに…


コウキに『ガン検査された薬もらったから、今から帰るね。』とメールを送った。


仕事中なのに、すぐ返事がきた。

『ガン検査!?なんで?大丈夫なんか?』


『もらった薬で治るみたい。とりあえず大丈夫。』