〈実話〉いつの日か…

『鍋にフライパンそれから…』


『いっぺんに買わんくても、また来ればいいじゃん。』


『まぁね(笑)』


『とりあえず必要なもんだけ。』


どんな風に見えてるんだろ?


カップル?夫婦?


たぶんカップルだね。


新鮮。楽しい。自由って感じ。


家に帰ってソファに座り込む。


『俺泊まりね(笑)』


『えっ?今日?』


『うん。』


満面の笑顔で答えるジャンボ


『着替は?』


『今から取りに帰る』


泊まる気マンマン


『わかった…』


早い展開…大丈夫?


何かある事を期待してる訳じゃない。


もしカツが見てたら…


つけられてたらって思うと怖い…


消えない恐怖…


でも、こんな時一人よりはいい。


『例の人の事があるから気をつけてね。』


『大丈夫だって。』


そう言い残し実家へ荷物を取りに帰った。


一人になった私はドキドキしていた。


いろんな事を想像してたから。


急にチャイムが鳴って出たらカツが立ってたりしてとか…


怖いな…


早く帰って来ないかな


新しい生活だけど、こんな事を考えさせられるなんて。