ある日またケンカした。


いつものように…


『こっちこいや!』


『嫌だ。話なんてないし。』


カツがすごい顔して私に近寄って来る。


いきなり私の髪を掴み隣の部屋まで引きずった。


『やめて!放してよ』


隣の部屋に着くと、床に叩きつけるように髪を放した。


頭には痛みが残ってる


頭を押さえてうずくまってると


『ふざけんなよ!』


私は起き上がり黙って家を飛び出し車で逃げた。


とうとう私にまでカツの手がのびてきた。


軽く蹴られたし…


怖さが蘇る…


このエスカレートしてくカツを見てると、いつか私は殺されるかも…


【殺される】って思う程カツは凄い顔してたし私を蹴った。


このままエスカレートしてったら、その言葉も現実になるかもしれない。


私は、たまらずミエに電話した。


『またケンカした…』


『また?なんで?』


『理由なんてわかんない。髪掴まれて引きずられた。』


『もう、そこまできたら離婚したら?一回殴られたら、癖になるって言うし。カツ君ヤバイよ…変なとこあるし』


『かもね…疲れたわ』


話してるとカツから電話


もちろん出ないで無視


『今も電話かけてきてるし!』


『出なよ!話した方がいいって。』


『わかった。また何かあったらメールする』


電話を切って少し考えた。