ぼんやりと各停電車に揺られながらも、
家に帰る気にはならず、最寄り駅の1つ手前の駅で降りて、レンタルショップに入る。
ぱらぱらと、ファッション雑誌をめくりながら、なんとなく頭に入らなくて、あくびが出る。
前髪を上げながら、手の平で触れるおでこは、やっぱり熱っぽい。
『もう帰らなきゃな…』
雑誌を元に戻そうと、
手から離れかけた時、
なぜか耳もとがクリアになり、
大きな音が耳に流れるこむように聴こえてきた。
辺りを見渡して、
無意識にスピーカーを探すように身体が動いた。
そして、吸い寄せられるかのように、パネルの前に立ち止まる。
『Array』
5年前くらいから、
知っていたロックバンドの名前。
小さな画面で全曲サビを繰り返し流していた。
引き付けられるように、
CDにそっと触れ、手に取る。
この瞬間、私は新しい世界のドアを開けた。
家に帰る気にはならず、最寄り駅の1つ手前の駅で降りて、レンタルショップに入る。
ぱらぱらと、ファッション雑誌をめくりながら、なんとなく頭に入らなくて、あくびが出る。
前髪を上げながら、手の平で触れるおでこは、やっぱり熱っぽい。
『もう帰らなきゃな…』
雑誌を元に戻そうと、
手から離れかけた時、
なぜか耳もとがクリアになり、
大きな音が耳に流れるこむように聴こえてきた。
辺りを見渡して、
無意識にスピーカーを探すように身体が動いた。
そして、吸い寄せられるかのように、パネルの前に立ち止まる。
『Array』
5年前くらいから、
知っていたロックバンドの名前。
小さな画面で全曲サビを繰り返し流していた。
引き付けられるように、
CDにそっと触れ、手に取る。
この瞬間、私は新しい世界のドアを開けた。