最初で最後~ありがとう、先生~




「えっと…なんで来なかったの?」


「どこに?」


「俺らの部屋。
美香と茉莉花は来たじゃん。」


「別にいいじゃん。行きたくなかったし。」


私は早く部屋に帰りたくて、なるべく簡潔に冷たく答えた。





こんなところで話していたら先生に見られるかもしれない。





それだけは嫌だった。





先生に夜他の男と2人で話すような女だと、もう思われたくなかった。