あたしがするのは
あなたを勇気付ける事であって欲しい。











左足に付いているサポーターが、
あなたの不安を表しているみたいで、
本当は見たくない。











何度も奴当たりしたよね。
でも何度もその行為に後悔したよね。



あのときのあなたは
不安でグチャグチャで、
たぶん……
最悪な状況しか思い浮かばなかったのかも。









あなたの病室に入って、
何度も何度もあなたの名前を呼んだ。

「治るよ。頑張ろ。あたしは毎日来るよ…」


口から出ることの無いその言葉を、何度も口内で飲み込んだ。



そんな事、あなたは望んでない。