あたしは紙を開いた。
そこには何も書いていなかった。
たった3分前のあたしだったら
「やった!何も書いてなかった~セーフ」
って、喜んでたはず。
でも今は・・
すこし遠くの方で、飛び跳ねて喜んでいる
女の子がいた。
きっとあの子が、女子の学級委員なんだな。
三島君と学級委員できて、嬉しいんだろうな。
・・あたしは、何でそんなに
三島君を気にしてるんだろう。
「はい、学級委員になった2人立って!」
先生が言った。
すると三島君と、さっき飛び跳ねていた
女の子が同時に立った。
「名前と、意気込みをどうぞ★」
先生が言うと、2人は目を合わせて
どっちが先に言うかをアイコンタクトで
話していた。
あたしは、何でか、すっごく見たくなくて・・
