『つーか、気付かないの陸くらいだろ!』 健造が笑いながら言う。 『そうそう! 最初に陸に女将の写真を見せられた時、 ソッコー気づいたから』 悟は続けて言う。 『でも確信はできなかったんだよな。 だから陸が旅館に行きたいって言ったとき 女将が結衣か確かめるチャンスだって思ったんだ。』 悟が偉そうに言った。 『さすが悟たち中学の時からの友達だね!』 私は健造と悟はさすがだと感心した。