女将女子高生結衣☆

私は拳を握りしめながら会話を聞いていた。



『あ、でもそんな野蛮な結衣でもいいとこあるんですよ』



『どこですか?』


私は思わず聞いてしまった。


陸はいままで悪口を言っていたのに、

いきなりいいとこがあるって言いだしたから、
私は驚いてしまったんだ。



『あいつ、素直に喜んだり、泣いたり、怒ったりするんですよ。

俺には素直に泣いたり喜んだりしないときがありますから


普段は男みたいなのに……

いい奴ですよあいつは』



『そうなんですか……』