『いや、そんなわけないだろう! そこは料理がうまいのでも有名なんだぞ! 美人女将がいるからで決めるわけないだろ! ハハハッ』 『私、美人女将に興味ないから。 どっちにしろ待ってるから。 ま、とりあえずお土産は買ってきてよね』 『そっか、じゃ明日3人か…… そういえば父さん、明日泊まる旅館ってなんて名前?』 『えーと確か……』 父親は思い出そうとしている。 『そう!園楽亭だ!』 『園楽亭かぁーふーん。 楽しみだなー』 陸の家族は しばらく、にぎやかな会話が続いた。