304号室に入ると 私の両親と海の両親がいた。 『結衣ちゃん…… 海が……海が……』 海のお母さんが私に泣き叫ぶ。 ベットに横たわる海の姿は 事故の大きさを物語っていた。 『結衣…… もう海くん……』 母親が涙声で言う。 『海! しっかりしろよ!! 目を覚ませ!!』