*制服のボタン*a solemn promise*



数ヶ月振りに教室に入ると、みんな驚いた。



当たり前か……



「陵弥…卒業式の後はまた、アメリカに行くのか?」


「ああ…」



「…そうか…」



卓はそれ以上聞かなかったし、俺も言わなかった。






そして、卒業式。



1人1人名前を呼ばれ立ち上がる。



今まで後輩として、卒業生を見送って来た時はただ、面倒…なんて思ってたけど。



いざ、自分が卒業生ってなると気持ちが違うもんだな……



今日で最後なんだな……



凜花と過ごした思い出の学校。



凜花と出会った中庭。



2人で過ごしたベンチ。



そして、制服…



凜花の髪が絡んだボタン。


目を閉じれば、あの時の凜花が目に浮かんでくる。



自然に笑みが溢れ…



俺は、凜花と交換した制服のボタンを握った。