俺の声に驚き、目をパチッと開けた凜花が上体を起こす。
「ここ…俺の特等席なんだけど…」
真っ直ぐ凜花を見つめると……
俺を見つめ返した目から涙が溢れ出し。
ベンチから立ち上がると、一気に俺の胸に飛び込んで来た。
「……陵弥!!」
勢いよく飛び込んで来た凜花をしっかり受け止める。
…凜花……会いたかった…
「凜花…」
凜花を包み込む様に抱きしめた。
「…会いたかった…会いたかったよ………陵弥…」
俺の胸に顔を埋めて、何度もそう言う凜花が……
愛しい…
触れたかった凜花…
抱きしめてやりたかった凜花…
「俺も…凜花に会いたかった…」
ゆっくり顔を上げる凜花の頬に触れ…
涙でぐちゃぐちゃになった凜花と唇を合わせた。
凜花と出会った中庭で、また…凜花と再開した。
この中庭は俺と凜花の運命の場所なんじゃないか……
そう思わずにはいられない。
「ばーか。泣くな…」
凜花の頬に流れる涙をそっと拭いた。

