1人暮らしと言っても、結局は親に面倒みてもらってる訳で。
俺がアメリカに行かないって言っても、今の俺じゃ何も出来ねぇんだよな……
まだ、ガキの俺には生活力も何もないんだ。
…凜花との未来…
今は辛くてもこの先の未来の為…か……
お袋の言葉が心に滲みた。
「…お袋…俺、アメリカに行くよ…」
『そう……陵弥ならそう言うと思ったわ。
凜花ちゃんと、ちゃんと話すのよ…あの娘ならきっと分かってくれるわ』
凜花なら分かってくれる…
……でも泣くよ…
俺、凜花の涙に耐えられるかな……
こうして俺のアメリカ行きが決まったんだ。
俺は、この先の未来の為に凜花を泣かす事になる道を選んだんだ……

