陵弥の胸で泣いた。
大好きな陵弥の腕の中なのに涙が止まらない…
私離れたくないよ…
そう言いたいのに、胸が苦しくて言葉につまる……
「…俺も離したくない。
だけど…仕方ないんだ…
…ごめんな凜花…」
「…どうして………私を置いて行くのよ……」
こんな事言ったら陵弥が困るって分かってる。
だけど……離れたくないよ……陵弥……
黙り混んでいた陵弥が。
「…凜花……俺んち行こう…」
そう言って私の手を握った。
陵弥に引かれるまま、ずっと下を向いて泣いていた。
陵弥の部屋に入ると、私を抱きしめて……
涙でぐちゃぐちゃの私にキスをした。
そして……涙を拭いてくれた陵弥が私をソファーに座らせると。
陵弥が私の手をギュッと握り…口を開いた。
「凜花…ちゃんと話すから最後まで聞いて…」
私の目を真っ直ぐに見つめて言う陵弥に、私は頷くだけだった……

