*制服のボタン*a solemn promise*


私は勢いよく陵弥のクラスに飛び込んで。


「陵弥!!」


すると卓君が。


「凜花ちゃん…陵弥なら中庭だけど…」


「…卓君は知ってたの?陵弥の事…」


こう言った私が、何の事を言ってるのか卓君は直ぐ理解した。


「…ごめん…俺もさっき聞いた…」



……卓君にも…話した…
やっぱり…嘘じゃないんだ……


私は…まだ何も聞いてないよ……


……陵弥が…アメリカに行っちゃう……


私を置いて…行っちゃうの……




…中庭のベンチには大好きな陵弥が1人座っていた。


「陵弥!!」


振り返った陵弥に私は。


「陵弥…嘘でしょ!?……幸樹君が言ってた事、本当なの…!?…」


陵弥の腕をしがみつく様にギュッと掴んだ。


今にも泣きそうな私を陵弥が切な気に見つめて。



「…凜花…幸樹の言った事は…本当だ。」

俺は…………

アメリカに行く」



涙が溢れる私を陵弥がギュッと抱きしめた。




…陵弥……


行っちゃやだ……



そう…言いたいのに……


「……ごめんな凜花…」



陵弥が切な気に言った言葉が…胸に突き刺さった…



……ごめんな……