*制服のボタン*a solemn promise*



振り返ると今にも泣き出しそうな凜花がいた。


そして凜花は、せきを切った様に口を開いた。



「陵弥…嘘でしょ!?……幸樹君が言ってた事、本当なの…!?…」





…幸樹……あぁ…幸樹に聞いたのか……


…アイツ……凜花に言っちまったのか。



「陵弥……本当なの…」



俺の腕をギュッと掴んで見上げる凜花は目にいっぱい涙を溜めていて……



でも…いつかは言わなきゃならない事だから……





「…凜花…幸樹の言った事は…本当だ。

俺は…………

アメリカに行く」





凜花の目からは涙が溢れ出して……



俺はそんな凜花をギュッと抱きしめた。









……ごめんな凜花……