凜花が買い物に出た後、インターフォンが鳴った。
凜花、鍵忘れた?
玄関を開けると。
「エミリー!!」
「Hello 陵弥!」
エミリーは取引先の社長令嬢で、俺より2コ上のお姉さん。
他の用事のついでに資料を持って来たらしい。
仕事だからってのもあって、部屋に入れてしまった俺。
「陵弥久しぶりね…」
そう言って意気なりキス。
そこへ凜花が帰って来て…エミリーがあんな事いうから、凜花が……
……俺を睨む。
エミリーの奴、わざと恋人だったなんて言って。
俺は凜花だけだって……
あーあ…
凜花が無言で袋の中身を冷蔵庫に入れ始めた。
怒った…?…
「凜花…誤解だから、エミリーとは本当に何でもないから…」
そう言っても俺を睨む様に見上げる凜花。
マズイ……絶対にマズイ…
そんな俺を他所に、エミリーは資料を広げ仕事の話しをし出す。
あー…マズイ…
ちゃんと凜花に説明したいのに……
無言のまま立ち上がった凜花が寝室に入ると扉を閉めた。
はああぁー…完全に怒ってる。
ガクッと項垂れる俺。
そんな様子を見てエミリーは笑い出す。
コイツ絶対に俺に嫌がらせしてんな……

