資料を届けに来た…
わざわざアメリカから?
それって、明らかに陵弥に気があるからでしょ…
陵弥は否定したけど、何でキスなんかされてんのよ…
なんかムカつく……
私は床に転がったリンゴを無言で拾い上げ、買い物袋の中の物を冷蔵庫に入れた。
「凜花…誤解だから…本当にエミリーとは何でもないから…」
多分、陵弥の言ってる事は本当みたいだけど……
ムカつく……
エミリーの私に対する態度もだけど、陵弥のエミリーに対する態度にも……
ムカつく……
いつもなら、受け入れられない女の子には冷たい癖に。
キスなんかされて、笑顔だし。それって、仕事だから?……
資料を広げ、エミリーと陵弥は時々笑顔を交え仕事の話し。
時々、チラッと私に視線を向けるエミリー。
何だか…私、邪魔って言われてるみたいな気がする。
私は静かに立ち上がると、寝室に入り扉を閉めた。
それと同時に陵弥のため息。
私はベッドに潜り込んだ。
リビングに響く笑い声。
仕事の話しなのに、楽しそうなんだね……
そう思うと、余計ムカついて、ずっとベッドに潜り込んだまま気が付くと朝だった。

