ゲホッゲホッ…
「凜花大丈夫か」
「ぅーん…ゲホッ…苦しい…」
凜花が風邪をひいた。
つうか、俺がひかせたんだ……髪濡れたままだったからな……
反省してます……
熱が高くて、苦しそうな凜花……ごめん…
「おかゆ…食えるか…」
凜花を抱き起こして、おかゆを口に運ぶ。
咳が酷くて薬飲めねぇじゃん……
しゃーねぇな……
苦い粉薬と水を口に含むと凜花の口に移した。
コクンと飲み込んだ凜花が。
「陵弥に移っちゃうよ…」
って、か弱い声で……
こんな凜花が愛しくて…
風邪なんか俺がもらってやるよ。そう思っちまった。
ゲホッゲホッ…ゲホッ…
「だから言ったじゃん!!」
凜花の風邪が完全に移った。
「はい、薬と水」
…はぁ?…
俺には口移ししてくれない訳…?…
「凜花ちゃーん…飲ませて…」
「それだけ元気なんだから1人で飲みな!!」
冷てぇな……俺、一応病人なんだけど。
浅い眠りの中、額に感じる冷んやりした手。
そして唇に触れた柔らかい感触。
凜花が額に手を触れ、そっとキスしてくれたんだ。
うーん…幸せ。

