沙織が私と陵弥の事を原田君に話したらしい。


「凜花ちゃん…何で川上なのか分かった気がしたよ…勝手な事言ってごめんね…」


原田君がそう言うと。


その後ろで沙織がニヤリと笑っていた。



「ごめんね…原田君…迷惑かけちゃって…」



笑顔でそう言うと原田君も沙織も笑顔を見せた。




その夜、私を心配した沙織が泊まってくれた。



「沙織、原田君に何話したの…?」


あの強引な原田君が



「もう…2人の邪魔はしないよ…これからは友達って事で」



なんて言うから…



「ふふ…凜花と陵弥の全て…」


ふふ…ってその笑いが怪しいんだけど……



「まぁ…淋しい時は私が泊まってあげるから!!」




……陵弥……


私また沙織に救われてるよ。


淋しい時…いつも傍で笑ってくれる。



私…1人じゃないよ…



陵弥がいないのは淋しいけど……私、待ってられるよ…


泣かないで待ってるよ……


陵弥に約束したんだから。

私はここで待ってるって。