「カーノジョ!可愛いねぇー俺と遊ぼうよ!」



ゲッ…ナンパ……


声を掛けて来たのは、如何にも遊んでますって男。


誰が遊ぶか!!
キモイ!!


と、心の中で思いつつ、

私は無視を決め込む。



「あれー怒った顔もいいねぇー」


なんて、言って私の肩に手を回して来るナンパ野郎。


「ちょっと!!触ら…『コイツは俺のだから、気安く触んないでもらえる』


私を見下ろし、男の手を捻り上げて。


ニヤリと笑い。


顔を歪める男の耳元に近付くと。


「分かったら消えて」


目がマジなんだけど……

男の手を離すと、アッサリ退散。



その背中を見送る私の頭の上から。



「ばーか。何、ナンパされてる訳?」



って、呆れ顔。



「何よ!
遅れて来るからじゃん!!」



「迎えに行くって言ったのに、待ち合わせしたいってお前が言うからだろ!!」




…う"………だって……




「一回やってみたかったんだもん…待ち合わせデート!!」