「でも…………」 憲二は私の気持ちを気にしている様子で、 私が座る助手席のシートに手を置いたまま戸惑っていた。 『これで…最後だよ。』 本当はね 離れたくないよ 奪ってしまいたい でも…………愛してるから できないよ だからせめて最後に 大好きなキスだけを その温もりだけを 私に残して。 涙が頬を伝うと同時に 憲二は私の瞳を熱く強く見つめ ゆっくり キスをした。 何度も唇を挟んで 終わってしまわないように 私も憲二も唇を離さなかった 好き… 好き…… 大好きだった…………