21時 車の中には心を落ち着せてくれるクラシックが流れる 『憲二…キスしよう』 私はずっと感じたくてしょうがなかった憲二の温もりに自ら飛び込む。 そして自分から 憲二の唇にキスをした。 「……穂乃香…」 憲二は 私が何度口付けても、キスを返してきてはくれなかった。 『……どうかしたの……?』 私は一度憲二から身体を離して、 憲二の様子を伺った。 「話があるんだ。」 話…………? 『なに…?』