まだ、 唇からキスの感触が離れない。 いつも限られた時間を共に過ごした後は、 その呆気なさが私を不思議な感覚に引き込むの。 さっきまでの時間は まるで夢の中のよう でも、このキスの感触だけが 私に教えてくれる。 夢なんかじゃない、現実なんだって。 私があの人を 独り占めできたわずかな時間。