あいつを抱いたあの日から。



俺は後ろから
ゆっくり彩を抱きしめて言った。



「…俺が18になったら結婚しよう」



俺と未都は結婚できない。


結ばれない。


だから俺は
未都を好きじゃないだからこそ



好きになれない



なりたくない…



「海人ぉ、ありがとう愛してるっ」





目の前にいるのは木村彩。



分かっていたけど
俺の唇は彩を拒まなかった。