あいつを抱いたあの日から。

しばらく探していると
古い紙でできた茶封筒が
顔の横をすり抜けて落ちた。



「もう！」


私は乱暴に、封筒を握って
元の場所に荒々しく挟んだ…


しばらく探しても参考書は
いっこうに見つからないため
押し入れの戸をしめることにした。


けどあと数センチくらいの所で。

もう一度押入れの戸を開けた。


何故だろう。





無性にあの封筒の中身が気になった。


そして勢いよく
中身を取り出す。





後で後悔することにも気づかず…