中学一年生のある夜のことだった。 ーーーー 「母さん、 なんか俺に隠してることない」 俺は手に持っていた箸を、 静かに置いて言った。 母さんは冷静に 「いきなりなんなの~」 と笑った。 笑ってられるのは今の内だ。 だそんなことばかり考えていた。