あたしと彼のオトナな契約




「ちょっと! 会議始まってんじゃないの? あたしたちも急がな……っきゃ…」



気付いたらあたしは、晋也さんの腕の中にすっぽりと埋まっていた。



「ちょ…晋也さん? 何して…」


「黙れ」


「え……」


「もう少し、このままで…いさせてくれ…」



な、何よ…


晋也さんらしくもない。



すぅっと深呼吸すると、晋也さんの香りがあたしの頭の中をいっぱいにした。


あ、なんだか懐かしい。


あったかくて…心地いいや。



「何にもされなかったか?」


「え…?」