あたしと彼のオトナな契約




「オイ、那奈。 飲めよ、これ」



晋也さんが軽く放り投げたのをパシッと受け取ったあたしは、目を丸くした。



「メロンソーダぁ?」


声が出ないあたしの代わりに、弘明がすっとんきょうな声をあげる。



「声、出ねぇんだろ? それ飲んどきゃすぐ出るようになるぜ」



得意気な顔で晋也さんが促す。



こんなの飲んだら…


絶対喉痛い。



――プシュ


そう思いながらも、震える指でメロンソーダをあける。



ゴクッ



その瞬間、やけつくような痛みがあたしの喉を襲った。



「ゴホッゴホッ…」


「オイ、那奈大丈夫かよ…」



すごい勢いで咳き込み始めたあたしの背中を弘明が撫でてくれた。




「…ぃっ…たぁ…」