あの時はただ苦しくて仕方なくて。 それでも私に触れる手が吐息が熱いから、 見なかったフリをして。 あの時泣いたのは、 柚杞を放してあげられなかったから。 そんな勇気持って無かったから。 そんな自分をずるいと思ったから。