ねぇ、柚杞。 私嬉しかったの。 あなたの隣に居れること、あなたの彼女になれたこと。 だからあなたの嘘にも、私は見てみぬフリしてた まだあなたと一緒に居たかったから。離れる勇気なんてなかったから。 『もう、限界かな…』 真っ暗な自分の部屋で考えるのは柚杞のこと。 告げるべき四文字。 でも言えない四文字。 あの日からもう二ヵ月が過ぎていた。