ずるい人だ、と思う。 『止めて欲しいんじゃねぇの?』 知ってるくせに。 あんなキスをされて、こんな目でじっと見られていきなり放り出されたら、寂しくなること。 ただでさえ柚杞との関係は寂しくて仕方ないのに。 それに… 『柚杞…止めなー…んッ』 『…知ってる』 意地悪く笑うその目も、 私を黙らせるその唇も、 私の身体にかかるこの重みも、 刻みこまなきゃいけない。 刻み込んで、忘れないように。 今日で最後にするから。