返事もせずただ呆然と自分を見つめる私に、柚杞はため息をつき『聞いてんの?』と言ってくる。 …聞いてる。 聞いてる、けど…。 頭が働かない。 聞いといてそんな反応すんなよって感じかもしれないけど、夢見ることすら出来なかった言葉をサラっと言われて呆然とするなって方が無理だと思う。 最初っていつから? あの雨の日から?ずっと? 本当に、嘘じゃなくて? 『柚杞、私のこと好きなの…?』 混乱した頭のまんまつぶやくように聞けば、『だから、そう言ってんだろ』と柚杞が少し声を荒げる。